衛星データ x 東三河のオープンデータで何が見える?『TellusCafe豊橋』開催レポート
2019年8月23日(金)
豊橋サイエンスコアのスタートアップガレージにて『TellusCafe豊橋』が開催されました。
TellusCafeはさくらインターネット株式会社が提供する国産衛星データプラットフォーム“Tellus”を実際に操作しながら、 衛星データの取り扱いを学ぶラーニングイベントです。
今回は、総勢26名の参加者と、オープンデータ東三河に掲載された地域のデータ資産と、衛星データを組み合わせることでどのようなことが出来るのか考えるワークショップを行いました。
①宇宙産業に対する日本の政策の紹介
主催である㈱サイエンス・クリエイトの勝間さんより、内閣府宇宙開発戦略推進事務局 より公開されている資料を用いて、宇宙産業の各国(日本米国欧州)の取り組み、その中での宇宙利用産業の位置づけとその裾野拡大に向けた日本の政策について紹介しました。
※宇宙産業ビジョン2030について
https://www8.cao.go.jp/space/vision/vision.html
②国産衛星データプラットフォーム“Tellus”の紹介
さくらインターネット(株)の城戸さんより、経産省委託事業としての国産衛星データプラットフォームを紹介しました。
衛星にはどのような種類があるのか、衛星データとはどのような種類があるのか?衛星画像あるいは衛星データの特徴とは?今どのような分野に活用されているのか?
といった点についてご紹介しました。
※Tellusについてはこちら
https://www.tellusxdp.com/ja/
③“Tellus”ワークショップ
ハンズオンのワークショップとして、参加者にTellusにログインをしてもらい、豊橋が有するオープンデータを取り込み、緯度経度の情報を持ったExcelのリストを衛星データプラットフォーム上で(=地図上で)表示させ、衛星データの分析可能性と組み合わせることでどのようなことができるか、あるいはどのようなことができる可能性があるかを体感いただきました。
参加者のほぼ全員が今回目標としていたCSVデータをTellusに引き込んでプロットするところまで操作され、自立的に衛星データプラットフォームに触って頂けるようになりました。
※ハンズオンで使用したオープンデータ東三河の(緯度経度情報を持った)データ例はこちら
https://opendatatoyohashi.jp/node/722
※ハンズオンの内容の元となったTellusのオウンドメディア宙畑の記事はこちら
https://sorabatake.jp/4268/
※読んで真似するだけで今回のワークショップと同じことが出来るようになります!
今回組み合わせた“衛星データ“と“オープンデータ“はどちらも広義のビッグデータになりますが、G空間上で可視化しながら複数のデータを融合・分析できるため、いわゆるデータサイエンティストでなくともデータの中から簡単に意味を見出すことを可能にしています。 豊橋は、山、川、海に囲まれ、駅前を中心とした都市部と耕作地が広がるエリアを持ち、全国の自治体の平均を体現する地方中核都市であり、非常に価値があるデータが眠る『都市鉱山』となる可能性がありそうです。
地方創生に繋がる可能性への理解の促進と、実際に手を動かせる人材の輩出といった点で、非常に意義深いイベントなりました。
当カタログサイトに掲載されたオープンデータを活用したサービスが生まれ、この地域がもっと便利に、さらに豊かになっていることを期待しています。