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「食べてみりん」がアーバンデータチャレンジの銅賞を受賞しました

「食べてみりん」がアーバンデータチャレンジ2020 with 土木学会インフラデータチャレンジ2020に挑戦し、アーバンデータチャレンジの銅賞と特別賞のオープンガバメント推進協議会特別賞銅賞を受賞しました。

アーバンデータチャレンジとは、地方自治体をはじめとする、各機関が保有する社会基盤情報の公開・流通・利用の促進に向けた取組として、オープンデータ等を積極的に活用して、地域課題の解決に効果的なアプリケーションや活動等をコンテスト形式で募集するものです。

アーバンデータチャレンジのアーバンデータチャレンジ最終審査に参加した、豊橋技術科学大学 ユビキタスシステム研究室(大村研究室) 学部4年の宇野 葵君からこの受賞に関してコメントを頂いておりますので、ご紹介いたします。

アーバンデータチャレンジでのアピールポイント

アーバンデータチャレンジでは、作品のアピールポイントをしっかりと紹介する必要があります。 また、最終審査会では発表時間5分という短い間にまとめる必要がありました。 食べてみりんの紹介では以下のようなことを発表を行いました。

  • 更新しやすい運用体制作り
  • オープンデータについて
  • OPEN EATS JAPANへの対応
  • アプリケーションの紹介

更新しやすい運用体制作り

運用フローを定め自動化できるところは自動化し、手動での作業を減らすことで継続的に更新できる運用体制を整えたという点が、この「食べてみりん」の特徴だと思います。

地図情報では、最新の情報がとても重要になってきます。 しかし、管理するデータが多くなればなるほど、最新の情報へ更新する作業が大変になってきます。 この更新作業を、「食べてみりん」では、楽に行うことができます。 実際に、更新作業を何回か行っているのですが、手を加える部分は数か所で、あとは自動で行ってくれるので、定期的な更新も苦労せず行うことができています。 これもすべて、簡単に更新を行えるような運用体制を整えた効果だと思います。

詳細については、以下の記事も併せてご覧ください。

  • 豊橋の飲食店を応援する「食べてみりんプロジェクト」のご紹介

オープンデータについて

食べてみりんのデータは、アプリケーションに利用するだけでなく、オープンデータとしてOpenDataHIGASHIMIKAWAに公開しています。
オープンデータとして公開することで、別のアプリケーションを作成する際の手助けなどをすることができます。特に、食べてみりんのデータは店舗数やその項目が多いため、改めて収集するとなるととても大変になってしまいます。そこで、このオープンデータを活用してもらうことで、円滑な開発を行ってほしいと思っています。

OPEN EATS JAPANへの対応

OPEN EATS JAPANは、Code for Japanが勧めている全国の飲食店情報をオープン化し、広く社会で共有するためのプロジェクトです。 食べてみりんで公開されているデータは食べてみりんのリリース後にこのOPEN EATS JAPANへ対応しました。

詳細については、以下の記事をご覧ください。

  • 食べてみりんプロジェクト「OPEN EATS JAPAN」対応について

OPEN EATS JAPANの対応では主に、必要項目の確認とそれに対応したフォーマットへの修正を行いました。 修正作業はスプレッドシート上で行い、とても大変でしたが、食べてみりん公開用のシートではなくオープンデータの更新作業であるため、食べてみりんのサイトへ影響を与えることなく作業を進めることができました。 これも、上記で述べたように更新しやすい運用体制が整っているため、リリース後もOPEN EATS JAPANといった全国的なデータの統一化へチャレンジすることができました。

アプリケーションの紹介

食べてみりんには、ニュース、イベント、マップの3つの機能があります。

ニュース

食べてみりんを開くと最初にニュースが表示されます。 ニュースでは登録されてある豊橋の飲食店のSNSやブログなどから発信された情報が掲載されています。 ホットトピックや最新のニュースなどから掲載されている情報を閲覧することができます。

カレンダー

カレンダーでは月ごとに豊橋の飲食店に関するイベント情報やキッチンカーの出店情報を見ることができます。 イベントやキッチンカーはお店とは異なった場所で出店することが多いので、イベントやキッチンカーがいつ、どこで開催されるのかを知ることができます。

マップ

マップでは、飲食店のテイクアウトやデリバリー情報などを地図上で見ることができます。 今回収集したデータのほとんどはこのマップにまとめられており、豊橋の飲食店の様々な情報を確認することができます。

より詳しい内容や使い方については別の記事で紹介していますので、こちらもご覧ください。

  • 「食べてみりん」の使い方のご紹介

最終審査会

アーバンデータチャレンジの最終審査会は、コロナウイルスの影響で、本来は東京の会場で行う予定でしたが、オンラインでの発表、審査となりました。
発表

オンライン会場ということで、実際に人が見えているような会場とは違い、発表自体はリラックスして行うことができました。機材トラブルなどなく進行はスムーズに進み、他の発表者さんもリラックスしている様子でした。 私の発表は2番目で、発表時間が5分ということもあり、かなりあっさりと終ってしまったという印象でした。 他の作品については、地域課題の解決というテーマではあったが、この情勢ということもあり、食べてみりんも含めコロナ関係の作品が多く見受けられました。 どの地域の人たちも、コロナ禍でも負けず、地元地域を盛り上げていくという思いが伝わってきました。

アーバンデータチャレンジ最終審査結果

発表や、各自治体の報告の後に、授賞式もオンライン上で行われました。 「食べてみりん」は、

  • アーバンデータチャレンジ2020 銅賞
  • オープンガバメント推進協議会特別賞 銅賞

以上の二つの賞をいただきました。

受賞

オンラインでの授賞式だったため、賞状の手渡しや拍手などがなかったので少し寂しくもありましたが、二つも賞を受賞できたことはとても光栄なことだと思います。

後日、表彰状や副賞などが届いたので、社内で表彰をしていただきました!

アーバンデータチャレンジ-表彰_2021

オープンガバメント推進協議会特別賞の副賞にはこのようなものを頂きました。

  • 武雄市 武雄市特産品セット
  • 福岡市 明太子詰め合わせ
  • 郡山市 ASAKAMAI887 2kg × 2
  • 熊本市 馬刺し6種バラエティセット

コロナ禍であまり外出できない状況ですが、こういったご当地の特産品を堪能できて、とてもうれしく思いました。

最後に

このプロジェクトに参加することができてとてもよかったと思います。 データを収集したり、整理したりととても大変なことが多くありましたが、webアプリケーションとしてしっかりと公開することができ、コロナ禍でも豊橋市の飲食店を応援することができたと思います。
また、今回のアーバンデータチャレンジのようなコンテストにおいて賞をいただき、また公の場で私たちが作成したアプリケーションが認められたということは、非常に光栄なことです。
現在もコロナが収束することもなく、テイクアウトやデリバリーが多く利用されることが予想されるため、「食べてみりん」を利用していただくことで、コロナ感染のリスを抑えつつ、飲食店のPRや街の活性化に繋がればと思います。
また、新しい情報を提供できるよう、今後もマップの更新も行っていきたいと思います。